日付 | 活動 | ファイル | 主催 |
2019.10.13 | 早池峰山とみちのく潮風トレイル 2019年10月4日〜7日報告 |
自然保護 | |
2018.06.9,10 | 第23期登山学校第1回講座受講報告 | 登山学校 | |
2016.10.1-2 | 第21期登山学校第5回講座受講報告 | 登山学校 | |
2016.09.03,04 | 第21期登山学校第4回講座受講報告 | 登山学校 | |
2016.08.07 | 第21期登山学校第3回講座受講報告 | 登山学校 | |
2016.07.03 | 第21期登山学校第2回講座受講報告 | 登山学校 | |
2016.06.22 | 第21期登山学校第1回講座受講報告 | 登山学校 | |
2016.03.4-6 | 2016石巻震災復興支援報告 | 自然保護 | |
2016.01.31 | 登山と運動生理学を学ぼう参加報告 | ハイキング | |
2015.12.5-6 | 第20期登山学校「総合学習」受講報告 | 登山学校 | |
2015.11.28 | 「山でのトラブル対処法」に参加報告 | 女性委員会 | |
2015.11.7.8 | 第20期登山学校「天気の見方」受講報告 | 登山学校 | |
2015.10.24-25 | 第14回東日本女性登山交流会参加報告 | 女性委員会 | |
2015.10.3,4 | 第20期登山学校「初級岩登り」受講報告 | 登山学校 | |
2015.09.5,6 | 第20期登山学校「地図の読み方」受講報告 | 登山学校 | |
2015.08.1,2 | 第20期登山学校「山の救急法」受講報告 | 登山学校 | |
2015.07.4,5 | 第20期登山学校「山と運動生理」受講報告 | 登山学校 | |
2015.06.13,14 | 第20期登山学校「計画から下山まで」受講報告 | 登山学校 | |
2015.03.09 | 山スキーネット参加報告 | PDE | 山スキー |
2014.11.30 | 海外集会 | 海外 | |
2014.10.20 | 机上訓練報告 | 救助隊 | |
2014.10.18 | セルフレスキュー講習会参加報告2 | 救助隊 | |
2014.10.18 | セルフレスキュー講習会参加報告1 | 救助隊 | |
2014.07.13 | 交流バスハイキング参加報告2 | ハイキング | |
2014.07.13 | 交流バスハイキング参加報告1 | ハイキング | |
2014年度 | 年間沢ネットまとめ | 沢ネット | |
2014.06.28-29 | 第31回全国女性委員会担当者会議参加報告 2 | 女性 | |
2014.06.28-29 | 第31回全国女性委員会担当者会議参加報告 | 女性 | |
2014.06ー08 | ネット参加報告 | 岩ネット | |
2014.05.18 | ネット参加報告 | 岩ネット | |
2014.05.11 | 奥武蔵武川岳の岩場訓練山行 | 救助隊 | |
2014.04.19 | ネット参加報告 | 岩ネット | |
2014.04.19 | ネット参加報告 | 岩ネット | |
2014.03.15 | ネット参加報告 | 岩ネット | |
2014.03.14-16 | 石巻復興支援活動参加報告 | 自然保護 | |
2014.02.02 | 「ツェルトの張り方」ビバーク講習会参加報告 | 女性 | |
2014.01.26 | 天気講座参加報告 | ハイキング | |
2014.01.25 | ネット参加報告 | 岩ネット |
奥武蔵武川岳の岩場訓練山行(文責 柴山利幸)2014/05/11
今年度初の訓練山行は5月11日奥武蔵武川岳の岩場で行った。目的は隊のスムーズな移動と滑落を想定したセルフレスキューの訓練。参加者は11名。
名栗のげんきプラザ駐車場に7時半集合、同所には事前に訓練での使用を伝え、駐車場の提供で協力をしていただけた。集合後簡単なミーティングを行い3班に分け出発、班分けは少数のルート工作班、本隊班、補給班の目的で分割したが、ルート工作班が登攀準備の整う前に補給班が到着したり、本隊班は違う枝尾根に入り移動場所の到着地点に出たりしたため、下部岩場を出発するのに手間取り、状況を整理するのに時間を要した。
岩場下部からはロープを使用し、2〜3ピッチの移動を行う。各班のリーダーの力量と隊員の普段からの山行技術のため、登り始めてからはスムーズに移動ができた。始めるまでの準備に手間取ってしまうのが惜しいので、今後の課題として取り組んでいきたい。こうした訓練山行では、苦しんでいるかもしれない遭難者を想定して、一刻も早く急げるところは急ぐ姿勢で訓練するのと、普段の山行の延長で想定をしていない場合とでは、中身の充実度がまるで違うので、今後は想定を強調して訓練を始めるようにしたい。
岩場上部からは、古い鎖場を利用して、縦走路のセルフレスキューを行う。ロープがないと降りられない場所に要救助者役を置き、難易度の低い順番から、ひとつひとつ試してみることとした。
最初はロープが1本しかなく、これ以上落ちないようにするための処置。簡単そうなことだが、ロープが落石を誘発しないか、少し離れた位置に落ちたロープを掴もうとしてより落ちたりしないか、支点の強度などの注意事項を実感することが出来たと思う。特に助けようと思い、良かれと投げたロープを取ろうとして落ちる、などの事態悪化の可能性は十分に考えられるため、要救助者を焦らせないように、また不用意な動きを止めるための声かけの重要性が身にしみた。助けを呼びにいく場合でも、目を離さない、もしくは絶対に不用意に動かさないための工夫が必要である。また、ロープと自分の体に結びつけるのにも、古くから組織登山者の中で伝えられている技術もあるので、普段から片手で出来る方法を練習しておきたいし、新人の加入時には教えて、共通する危機感も受け継いでおくこともしておきたいと思う。これ以上落ちないための措置をした後は、安全に留まってもらうための措置を行う。無理に引き上げたりすることを考えがちだが、人の命が懸かる場面では、やったことがないことを試してみることは厳禁と確認をした。訓練して、さらにうまくいかない場合も考え、装備や状況、人手の確保など、確実な行動が確約されてから引き上げることを徹底する。そのためこの時点では、ロープをつたってツエルトを要救助者に渡し、落ち着かせるための処置を練習した。実際に要救助者役の隊員も感じたと思うが、斜面にひとりで取り残されているところでは、ツエルトをかぶるだけでもずいぶんと落ち着きを取り戻せるはずだ。ショック時の処置としても保温は有効で、事態を悪化させない処置になると思われる。次は歩けることを想定して、救助者が懸垂下降して、要救助者を介助しながら斜面を登る練習。この場合も落石を誘発させないコース取りや、支点の強度など気を回さなくてはならないことがたくさんある。いきなりすべてに注意を払うことは出来ないので、訓練していないことはやってはいけない、ということにも実感できたと思う。
難易度が上がり、いよいよ引き上げを練習する。引き上げを行う場合には、バックアップのロープを使用する。ロープが1本しかなくバックアップが取れなければ引き上げをしない、というのを、今年度から当救助隊では徹底している。命に関わることに手を出すことへのルールとして、重要なことだと考えている。人手が多く、たくさんの力で引き上げる方法と、一人の力で一人を引き上げる方法と、それぞれを練習した。こうした想定のある基礎的な訓練は、使わないと忘れてしまうので、定期的に実施する必要性を感じている。民間救助隊ではひととおりの訓練を年間で行う時間しか取れないのが実情なので、反復練習するための仕組みづくりに工夫が必要と考えている。